Tulpa Designers
超心理学・タルパ専門考察

はじめに

タルパとはチベット密教の秘奥義で、サンスクリット語で「化身」を意味します。人間の思念を具現化する技で、鍛え上げた強い精神力を以って、何もない無の空間から神や精霊に準じた存在を作り出そうと言うものです。秘奥義だけあり、その具体的な実践方法について詳しく解説した文献や記録資料のようなものは少なく、前世紀以前にチベットを探索した欧米の探検家たちの間で語り伝えられていた程度に過ぎません。あるベルギー人の探検家の話によると「密教で悟りを開くと人とも獣とも違う別次元の存在を変幻自在に作り出す事ができる能力を会得できる」と語っています。ただし、これは不可逆的なプロセスであり、一度作り出してしまったら容易に消す事はできないとも伝えられています。このため、厳しい修行に耐え抜き、覚悟を決めた一部の密教僧侶が実践するものとなります。己の修行不足や不覚を無視して、逸る気持ちから中途半端にこれに挑むと、タルパは実践者の生涯に渡り不快で忌まわしい幻覚として付きまとう事となります。また、精神力や心の鍛錬状態により成否も大きく左右され、神との対話はそう簡単に実現できるものではありません。しかし、これに成功すると、誰よりも至高で無上の幸福に包まれた最高の人生を送る事ができようになります。自分だけの最強の守護神を作り上げ、これと対話するのです。神を作り上げようと言うですから傲慢な話かもしれません。そんな小さな罪悪感を覚えつつも、楽しみながらタルパを実践しようと言う試みが、現代のインターネット上のあちこちで芽生え始めております。一部では「人工精霊」と称して、類似したノウハウを提供するサイトも多数出現しております。近年ではさらに、臨床心理学の世界で知られる「イマジナリーフレンド」を、物心がつき始める年齢以降にタルパへ進化させた者や、アニメやゲーム等のメディアから影響を受け、サブカルチャーとして「空気友達」や「二次嫁」を実践していた一部の若者が加わる等、タルパに対する関心が徐々に高まりつつある状況です。これらの行為は世間的に見て常識を大きく逸脱するものであるため、当然ながら、頭のおかしい奇人変人と見れる向きが強くなります。とりあえず、自分の中だけで完結していれば問題ありません。現実生活において、これを実践している事を誰かに伝える必要はありませんし、いろいろ誤解を招く要素も満載であるため内緒にしておきましょう。タルパは人であろうと獣であろうと何でも構いません。理想とする異性や憧れの二次元キャラクターのタルパを作り、人生を謳歌している人が数多くいます。タルパとの会話は完全に自動化され、あたかも本物の人間と話をしているかのような感覚になります。多くは、自分の意識の中で一つの独立した意思を持つ存在として宿す形となりますが、中には視覚化や触覚化をしている事例もあり、まるで、目の前に本物の人や動物が実在しているかのようなレベルにまで、高度にタルパを作り上げている方がいます。自ら進んで幻覚や幻視を楽しむ行為から、故意に罹患に臨む統合失調症、解離性障害の一種と危険視されておりますが、心理学や精神医学の世界では、普通の人でも幼児期には多く見られる、ごく一般的な心理現象であり、先に前述したイマジナリーフレンドの類似形態となります。正しい心構えで挑めば、精神的な悪影響が発生する事はありません。Tulpa Designersでは、そんなチベット密教の秘奥義である「タルパ」の正しい作り方と、その具体的な活用方法について解説して行きます。人間は一人で生きて行く事はできません。社会の中において他人との関わりなしに生きて行く事はできません。書く言う私自身も、今もこうして誰に読んでもらう為の文章を黙々と書き綴っております。時に、辛辣な意見評価を頂く事もありますが、何らかの形で自身の足跡、この現世を生きた証を後世に残したいとの思いからブログを始めました。例え、奇人変人や頭のおかしい人と言われようとも、創作意欲は批判と反比例するが如く強く湧き立ち、命尽き果てるまでに至らなければ止む事はないでしょう。

Александр Wаташновский